大崎下島 介護×ものづくり
[Fablab]
広島県の瀬戸内海に浮かぶ島である、大崎下島の久比という地域にて、介護士さんが、実際の訪問介護だけではなく、3Dプリンタなどの最新のデジタルファブリケーションを使って、患者さんの体の動きをサポートする「自助具」をつくりだすためのFablabを設計施工させていただきました。
建物は築150年以上の木造古民家の長屋門。
1Fはギャラリーとして、前の通りと、敷地内部の庭をつなぎ、2Fは実際に加工場として機能するFablabとして設計を行いました。
内部は、Fablabらしさと、久比の風景である「波」と、時を重ねた美しい皺のイメージをデザインに反映しました。
什器類は、青い色紙が挟みこまれた特殊な合板や、廃棄される岡山産のデニムをアップサイクルした素材を利用。
Shopbotで波状に加工した意匠としながらも、木造古民家としてのポテンシャルである立派な松梁や、既存の壁をいかし、古くからの雰囲気と、デジタルクラフトを融合させた意匠となっています。
完成:2021年6月
所在地:広島県呉市豊町久比