特殊なオーダー家具・小物の製作

独特の世界観にもマッチする家具の製作

1624年創業、京都の老舗「雲母唐長(KIRA KARACHO)」様とのコラボレーションでは、独特の文様と色合いを持つ唐紙の世界観に木の家具がどこまで溶け込むことができるのかを追求したプロダクトとなりました。江戸時代から続く伝統文化との調和を図りながら、細部までこだわり抜く唐長の美意識に対するルールを守り、現代の空間に合う家具を、作り上げることができました。

1グラム、1ミリ単位でこだわりに応えます

ようびが得意とする木材「ヒノキ」は、非常に柔らかく軽いという特性を持っているため、必然的に繊細かつ精密な加工技術が求められてきました。その技術が時には、家具という枠組みを超え、お客様のお役に立つこともあるという可能性を知ったのが「指揮棒(タクト)」の製作です。

重心、棒のしなり、握り具合、木の材質など、細かい調整と全体のバランスが大切な指揮棒は、指揮者の命ともいえる道具です。ヒノキの加工で磨いた技術力で、ミクロなオーダーにも応え、ものづくりに取り組んでまいります。

家具の修理・修復

古き良き日本の伝統技術を受け継ぐ

例えば、日本の神社仏閣を宮大工が守り続けているように、昔の職人たちが古来の技術を使って丹精込めて作った家具も、老朽化した部分はきちんと修復しつつ、持ち主の方が後世に残していけるよう、手入れのしやすい状態にする、それが長年家具と向き合ってきたようびの務めだと思っています。

デザインと歴史背景の潮流を組んだ修復

1923年に関東大震災で焼失し、1928年に再興された東京大学総合図書館。西洋的なデザインを日本の木で表現した美しい長机は100年近くの歴史を重ねており、都内のいくつかの家具屋に修復の依頼をしたものの、対応が難しくどこも受けいれてくれるところがなかったそうです。

ようびでは、培った技術力を生かし、元の良さは残しつつも、電球だった個別灯をLEDに変え、新たな図面を制作し家具としての機能を更新することを実現しました。
たとえ図面を自ら作成していなくても、家具の性質・機能・構造を見極め、時代とともに歩んでいく形に作り替えていきます。