集落をまるごと再生したプロジェクト
【glaminka SAYO集落】
glaminka SAYO集落は、兵庫県西部の佐用郡佐用町の集落を、グランピングやアウトドア、ワーケーションの拠点へとまるごと再生した、一棟貸切型グランピング施設です。
TEAMクラプトン様を中心に、ようびを含むさまざまなチームが集落内の古民家をそれぞれのアイデアでリノベーションし、一つの集落の中で、多様な文化や物語を持つ空間を体験し、楽しめる場となっています。
ようびは、4棟の宿泊棟のうち、「YOUBI棟」の建築設計及び施工管理を担当させていただきました。
担当した古民家が養蚕をしていた家庭だったため、その歴史を汲み取り、蚕の繭を模した寝室や瞑想スペースを製作。地元の竹を使って骨組みをした、白く、柔らかな曲線で包まれる空間は、まるで自分が生まれ変わるような、 非日常的な感覚を味わえます。
回収の際に出た土をキッチンカウンターの什器に使用したり、茅葺の屋根の茅を、壁を塗る際に刻んで入れるなど、限られた予算と時間の中で、地域にある素材を新しい形で生かすことも大事にした、伝統と新しさとを融合させたデザインを実現しました。
完成:2021年
所在地:兵庫県佐用郡佐用町
設計監理:ようび建築設計室
施工:ようび
用途:宿泊施設
構造:木造2階建て
建築面積:157.93㎡
延床面積:173.45㎡
事業者:株式会社glaminka
大自然の中のアウトドアサウナ
「ume, sauna」
ume,saunaは、奈良県山辺郡山添村という小さな村にあります。
空に浮かぶような高台にある竹林に囲まれた古民家宿 「ume,yamazoe」に作られた、自然と一体となるようなロケーションのアウトドアサウナです。
ようびは、建築設計及び施工管理を担当させていただきました。
山添村産の杉の角材を使い、天然の塗料で染めたサウナ室内では、「木から宿った生命(火)で、めざめる」という想いから、地域産材を活用した薪ストーブで室内を温めています。
特産の大和茶のロウリュの香りが優しく漂い、自然光の入り方やライティングにも意匠を凝らした、落ち着いた静寂な空間です。
極め付けは、大自然の中で外気浴のできる屋上ウッドデッキ。
木々のざわめきを聴きながら、ときには雲海が見られるような、唯一無二の幻想的な風景を楽しめる、ここでしか体験できないサウナとなりました。
完成:2020年4月
所在地:奈良県山辺郡山添村
設計監理:ようび建築設計室
施工:ようび
用途:サウナ
構造:木造平屋建て
建築面積:7.22㎡
延床面積:7.22㎡
事業者:株式会社梅守本店
焚き火に集う宿泊型ミーティング施設
〔TAKIVIVA〕
群馬県 北軽井沢のキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」。
2020年9月、焚き火に集う独創的な宿泊型ミーティング施設「 TAKIVIVA」をオープンされました。
ようび建築設計室 は施設内の「SHELTER」と「ReGo」を設計・施工させて頂きました。
「SHELTER」と「ReGo」は築33年のコンクリート造の建物をリノベーションした施設の1階と2階に設置。
1階の「SHELTER」はチェックインの機能を持つ場であり、焚き火を囲むプリミティブで非日常的な屋外空間と繋がる前の、導入の場として設計しました。
都会から来る人々にとって親しみのあるアーバンな雰囲気であることと、天井を取っ払う、開口部を大きく開けるなど、
外部との行き来がしやすい開けた空間であることを意識しています。
2階のREGOは宿泊施設。「静かに内省できる空間」を意識し、天井高をギリギリまで下げる、
光を出来るだけ落とし暗くする、などで洞窟感を演出し、自然と自己との対話が始まるような環境に設計しました。
他にも、運営元である「有限会社きたもっく」様の事業の一環でもある「地場材から薪エネルギーを作り活用する」
を当建物でも実現するために、薪ボイラーを導入。施設内の暖房と給湯を薪エネルギーで賄っています。
それぞれの要素が複雑に絡み合い、利用者の創造性を引き出し新しい可能性
を紡ぎ出す。今までにない価値を生むことが出来る施設となりました。
また、家具・デザイン・アートのトータルなデザインも担当させて頂きました。詳細はこちら
◎「ASIA DESIGN PRIZE 2021」にて GRAND PRIZEを受賞しました。
◎「iF DESIGN AWARD 2021」にてファイナリストに選出されました。
完成:2020年8月
所在地:群馬県吾妻郡長野原町
事業者:有限会社きたもっく
「未来発火点」 焚き火に集う宿泊型ミーティング施設
〔TAKIVIVA〕
焚き火には、私たちを変える力がある。
群馬県北軽井沢のキャンプ場「北軽井沢スウィートグラス」。
「焚き火は人と人との本質的なコミュニケーションを促し、ポジティブなエネルギーの連鎖を生み出すことができる。」
四半世紀に渡る運営を通して得た確信を元に、焚き火に集う 独創的な宿泊型ミーティング施設「 TAKIVIVA」をオープンされました。
ようびはメイン施設となる建物の建築・家具・デザイン・アートの
トータルな デザインを担当させて頂きました。
キャンプ場でナラの薪が使われていることから、ナラ材で家具を製作。
屋外でも使える、持ち運びできる、みんなで座れる、組み合わせを変えられるなど、
様々な立場の人が集まり意見を交わすミーティング施設ならではの、
コミュニケーションが活発になるような仕掛けを散りばめた家具群です。
建物の設計・施工についてはこちらをご覧ください。
◎「ASIA DESIGN PRIZE 2021」にて GRAND PRIZEを受賞しました。
◎「iF DESIGN AWARD 2021」にてファイナリストに選出されました。
完成:2020年8月
所在地:群馬県吾妻郡長野原町
事業者:有限会社きたもっく
鮮やかな絵画のあるエントランス空間のソファセット
株式会社西村工務店様
自然が美しく豊かな兵庫県 美方郡 香美町にて事業をされている株式会社 西村工務店様。
社屋を新設される機会に、エントランス空間の応接用ソファセットを納めさせて頂きました。
お客様をおもてなしする空間であることから、ソファ座面の奥行きは深く、ゆったりと座れるように。アームレストには伝統的な組手、
「蟻組継ぎ」を取り入れ、重厚で高級感のある雰囲気を出しました。ソファ・テーブル共に木部は地元産材を使用し、
家具自体に地域との繋がりと物語を持たせました。
地域の自然と人、未来をイメージした鮮やかな絵画と共に設置させて頂き、新しい風を感じる魅力的なエントランス作りにお力添えすることができました。
完成:2020年6月
所在地:兵庫県美方郡香美町
事業者:株式会社西村工務店様